社会福祉法人 多摩同胞会

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多摩同胞会を知りたい方

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理事のリレーメッセージ

理事10名が個人の経験や考えについて、毎月交代でメッセージをお送りします。

   

2024年度(2024年4月~2025年3月)

2024年4月 理事のリレーメッセージ

令和の福祉

桜

私が社会福祉の仕事に就いた1960年代半ばのホームのご利用者はすべて明治生まれ、戦時の傷跡を深く刻んだ方々でした。
大正・昭和・平成・令和と時代が移り、明治や大正生まれの方を親に持つ昭和世代の方々が令和のご利用者です。
時代とご利用者の変化、法人の事業をたどってみると、改めて社会福祉の仕事は時代と社会をリアルに映す鏡のように思われます。

令和に入った翌年2020年1月から2023年5月までは社会全体が新型コロナウイルス感染症対策一色になりました。2023年度は社会福祉法人の仕事にも色彩が戻ってきました。

2000年度の社会福祉の基礎構造改革も大きな転換期でしたが、25年の間に生じた様々なひずみを埋めるように、地域包括ケアシステム、共生社会等をキーワードにした地域づくりがすすめられ、全世代型社会保障が政策の柱となりました。いわば令和の新しい福祉の方向性ともいえます。
全世代型社会保障は、(1)将来世代の安心を保障する (2)力に応じて全世代が支え合う (3)個人の幸福とともに社会全体を幸福にする (4)制度を支える人材やサービス提供体制を重視する(5)社会保障のDXに積極的に取り組む という5つの基本概念が示されています。2024年度の介護報酬の改定もこうした政策を背景にしているようです。

今後どのように具体化されるか未知数ですが、今は改革の方向性を前向きにとらえて、地域のため、ご利用者のため、職員のため「令和の新しい福祉」に向かって脱皮していく年のように思います。

職員層もいわば5世代目のメンバーが法人各事業の中枢を支えています。
新年度もみなさまのご支援ご指導を心よりお願い申し上げます。

理事長 鈴木 恂子