理事のリレーメッセージ

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平成27年度(2015年4月〜2016年3月)

2016年3月 理事のリレーメッセージ

公的責任はどこへ?

介護

介護保険制度が始まって間もなく16年。この制度の恩恵に与っている人もいますが、その陰で泣いている人たちの悲鳴もますます大きくなっています。なけなしの年金から天引きされる保険料も年々上がっていき、その料率には逆進性がある上、いざ使うとなると、毎月かなりのお金がかかるので、必要な介護も受けられない。さりとて生活保護世帯にはできるだけなりたくない。介護の社会化とか利用者本位という美名の下に、実際には最も援助を必要としている人たちに、援助が行かないということが起こっているのです。

少子高齢化の進展とともに、かつてのように限られた者の保護・救済のみならず、多くの者が社会福祉の対象になってきたことは事実です。しかし、民主主義の基本である多数決には、「多数の横暴」という欠陥があるのです。とくに、社会福祉制度については、国民の大多数の満足した制度は良い制度であるかどうかは大いに疑問です。なぜなら、多数の幸せの下で少数の人が苦しむことは容易に看過ごされてしまうのですが、社会福祉が本来やらねばならない仕事はまさにここにあるからです。

多くの問題を抱え、人としての誇りや尊厳を保てないほどの状態にある生活困窮者の実態を知れば知るほど、多数決の残酷さ、為政者・官僚の無知、保身主義と弱者切り捨て、底辺の人の我慢強さを痛感しております。このような人々を救うことこそ政府がやらねばならない。この公的責任はどこにいったのでしょうか。

自己責任の原則ないし国の予算の不足を理由に公的機関が介入せず、すべてを市場原理に委ねた場合、問題を抱えた人々にふりかかる様々な災難を誰が防ぐのでしょうか。憲法で保障している社会権的生存権における最大の問題は、最も深刻なニーズを抱えた人の基本的人権をいったい誰が最終的に守るのかということにあるのです。

理事 相羽 孝昭
(社会福祉法人 アゼリヤ会 常務理事)


 

2016年2月 理事のリレーメッセージ

大太鼓

大太鼓

昨年5月、有名な神田明神のお祭りを見に行った。祭半纏を身に付けていなかったため参道には入れなかったので、参道の入り口から連雀まで散策した。車道には20〜30メートル間隔で御神輿が置かれていたので聞いてみると、参道から神社に入る順番を待っているとのことであった。大國魂神社の例大祭とはまったく感じが違うが、昼間に行われていること、観衆が少ないこと、御神輿以外に何もないことが大きな要因と感じた。

大國魂神社の例大祭では、8基の御神輿と6台の御太鼓が巡行し、周辺には山車も出ている。この御太鼓のなかで最も大きいのは、皮面の直径が2メートル、全高3.14メートルで、かつては日本一と言われたこともあったようだ。また皮面直径が1.8〜2メートル、全高3〜3.12メートルのものが3台あり、これら4台はいずれもブビンガという西アフリカ地方に多くある木で作られている。一番小さいのが皮面直径が1.29メートル、全高2.02メートルで材質は欅と表されている。

太鼓の胴には、板を張り合わせて作る張胴と、一本の木をくり抜いて作る抜胴とがあると言われているが、大國魂神社の御太鼓はすべて抜胴とのことである。抜胴の太鼓を作るためには、私見だが皮面直径の1.5倍くらいの良い原木が必要と思われるが、世界で最も太い木で作ると皮面の直径がどの位の太鼓ができ上がるのだろうか。

常務理事 石川 國雄


 

2016年1月 理事のリレーメッセージ

新しい流れ、新しい年のスタートに向けて

お正月飾り

様々な制度変化の中で、当法人は今年70周年の節目の年を迎えようとしている。
この間、私たち法人関係者は「理念」をどう生かし、発展させてきたのだろうか。「福祉」の御旗を掲げ、地域社会へ向けて、どのようなタスキをつないできたのだろうか。そんな思いの中で自分の立ち位置を再確認する時期でもある。

今後とも高齢者数の増加、そして少子化傾向はケアの三層構造(孫・子・親)を顕在化させる。その対応としての人材確保が喫緊の課題ではあるが、同時に職員の定着率の確保も各法人でも大きな課題となっている。公立の施設であっても応募する人材にとってはあまり意識されずに、職場環境と処遇など雇用主のポリシーに左右させる傾向が強いと感じている。特に福祉現場は従来から言われているように介護・支援の大切さは理解できても、対人関係など「きつい」「厳しさ」から「資格」はあっても活用するには相当の覚悟が必要である。

私たち社会福祉法人は国の下請け機関ではなく、福祉法理念の推進機関である。これらの流れを十分認識し、「理念」と「現実」の歪みを解消するため、言うべきことはしっかり伝え、後ろ指の指されない運営に努めなければならない。

「ダブルケア」に象徴されるように「福祉人材」の活用と「子育て」支援は、「家族を支援する」法人ポリシーとして、今後とも大切な使命である。法人の原点である最も困っている人々の「生活支援」や「地域支援」に結びつける具体的な展開について真摯に向き合う一年でありたい。

理事 佐藤 昌美


 

2015年12月 理事のリレーメッセージ

ヴィヴィアン・マイヤーを探して

アンティークカメラ

こんなことが起こるとは、だから人間の歴史は面白い。

19世紀の初頭に写真が発明されてから、多くの著名な写真家が活躍し世界の写真史を紡いできたが、これまで全く誰にも知られなかった女性写真家の膨大な作品が最近アメリカで発見され、いまや世界の写真史を塗りかえるかもしれないと言われるようになった。

2007年にシカゴのある青年が近所で開かれたガレージセールで大量のネガを入手し、その写真をブログに載せたところ、瞬く間に大反響を呼び、驚異の才能と絶賛され、「謎の天才写真家」の出現と報じられた。

その女性の名がヴィヴィアン・マイヤ−。彼女はいったい何者か?職業は乳母兼家政婦で、親しい友人もなく、周囲の人間にまったく自分を語らず、部屋には誰も入れず、いつも首にカメラを下げて街を歩き回り、サインをする時は偽名を使い、生涯独身で、15万点という膨大な写真を残しながら、生前1枚も誰にも見せずに2009年に83歳でひっそりと亡くなった女性が、いまや「20世紀最大の写真家」の一人と言われることになった。

Amazonで入手した彼女の写真集が、素晴らしいの一言に尽きる。ニューヨーク・タイムズが言うように「電流のように刺激的!」。被写体との距離感(街の中の老人や子ども、盛装した夫人や騎馬の男、ホームレス等々)、その構図やシャッターチャンス、間然とする所なく完璧なのだ。

彼女の軌跡を追った映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネート。現在、渋谷の映画館で公開中。彼女はいったい何者か?私は明日観に行きます。どうやら、ヴィヴィアン熱に感染してしまったようなのだ・・・。

理事 鈴木 龍一郎
(写真家・日本写真家協会会員)


 

2015年11月 理事のリレーメッセージ

これからの介護福祉士の問題

いちょう

日本全土で不足している介護士をどうするか。その解決の一つが外国人の導入です。東南アジアの国々では日本で介護を学ぼうとする人が多いのですが、3年間施設で学びながら勉強し、日本の国家試験を合格しなければなりません。これは至難です。
私は合格の対策として、一つは試験問題を自国語に翻訳して受けさせる。もう一つは準介護士制度を作ることだと思います。
3年以上日本の施設で勉強し、日本語も介護技術も充分身についたと施設長が理事会で認めた場合に、準介護士として長く日本で働くことができるという制度です。
介護には、利用者の立場に立って誠心誠意、優しく行うことが大切です。以上の二つのことを国として考えることを願っています。

理事 内野 滋雄
社会福祉法人三徳会 理事長


 

2015年10月 理事のリレーメッセージ

社会福祉法人の大会に参加して

柿

9月17・18日に、琵琶湖畔で開催された全社協などが主催する大会に理事長とともに多摩同胞会から参加しました。参加者は1200名を超え、講師は学者研究者、社会福祉法人の団体の役員、厚労省の課長…など多彩な顔触れで、相次ぐ講義に半世紀前の学生に回帰したようです。テーマは、社会福祉法人に対する故なき批判に対して反論し、今国会に上程されている社会福祉法の改正案を前向きに捉え、社会福祉法人制度の発展を目指すことにある、ということだと思います。
社会福祉法人に対する故なき批判に対し明快な答えを出したのは、生保系研究所の主席研究員の講師でした。同氏は、二日目のシンポジウムで、「非営利組織の利益は将来の事業のコストである」として、社会福祉法人の内部留保についての批判に反論します。つまり、営利組織の利益は「儲け」だが、非営利組織の利益の本質は「コスト」であるというのです。
この論には理由があります。営利とは、構成員の経済的な利益を追求し、終局的に収益が構成員に分配されることをいうと定義されます。株式会社では株主への配当の形で利益・剰余金が構成員に分配されます。これに対し、非営利法人は収益の分配が禁止されます。営利法人でもなく公益法人でもない中間的な非営利法人である一般社団法人は、定款で社員に剰余金等の分配を求める権利を与えると定めても、その定款の規程は無効であるとしており(2006年成立の一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第11条2項)、また、社員総会は社員に剰余金を分配する旨の決議をすることができないと定めています(同法第35条3項)。社会福祉法人は、我が国の歴史的経緯を尊重して付与された法人格で、社員や株主に当たる構成員がないので、内部留保はまさしく「将来の事業のコスト」として使用される運命にあるのです。
したがって、同氏は「コストに課税はあり得ない」のですから、社会福祉法人の非課税は当然の帰結であると擁護しました。
同氏は、また、イコールフッティング論については「営利組織は、市場から資金調達ができるなど非営利組織とは経営力に差があるのだから、イコールフッティングでは非営利組織は駆逐されてしまう」から正しくないと論じました。
しかし、株式会社も経営力が強いとは限らないので、むしろ、この議論から浮上してくるのは、第一種社会福祉事業への株式会社の参入を許さない理由のうちの一つである利用者重視の論理が、第二種社会福祉事業についても貫徹されるべきだということです。なぜなら、有資格者集団であるとともに労働集約型の性格をも有する社会福祉事業において、「将来の事業のコスト」に備えることに加えて「利益を出す」必要のある株式会社は、そのしわ寄せを職員の労働条件に向けざるを得ず、それが利用者の人権問題を引き起こす原因となると危惧されるからです。より根本的には、利益追求の場としてこの事業に参入した株式会社が、社会福祉の理念を職員に感得させ得るのかという疑問もあり、最近のニュースで虐待問題に接すると、このことがぎりぎりの場面で職員と利用者に天地の差をもたらすのではないかと思われるからです。
「今更何を言うか‼」と一喝されてしまうかもしれませんが、公益法人ではないが非営利法人である一般社団法人の社会福祉事業への参入を促すべきではないかと思います。

理事  板垣 光繁
(江東総合法律事務所弁護士)


 

2015年9月 理事のリレーメッセージ

老いへの思いを深くする9月

名誉理事のおたより8月

当法人の各施設は、毎月あたたかいおたよりで1ヵ月が始まります。
今年8月に98歳になられた坂本名誉理事長から寄せられる月初のおたよりです。
季節の移りかわり、自然の恵みと人々のいとなみ、幼い頃のあそびや暦行事等思い出の数々、いずれも同時代を生きてこられたお年寄りが「そうそう!そうだった、そんなこともあった」とともにうなずき、そして身近な草花や木々に目をうつし、過(こ)し方を思い返しながら、老いと向きあい、受入れ、自らをいたわっておられます。
若い世代はご高齢の方が過ごされた大正や昭和のこと、自然に感謝し、小さなものをいつくしみ、自らの老いと向きあい、朝夕積み重ねられる大切な時の重みを教えられます。

坂本名誉理事長は、2002(平成14)年中城元理事長のあと理事長に就任され、2012(平成24)年7月名誉理事長になられました。中城元理事長が積極的に外向きに活動を展開するタイプとすると、坂本名誉理事長はじっくりと内向きに基盤を固めるタイプの方のように思われます。
しかし共通して言えることは、おふたりともいつも自らが利用者となり、利用者の立場でものごとを考え、判断していたことです。
こうしたおふたりの姿勢は、「利用者に深い共感をもつ」という法人の基本指針として、いま引き継いでいます。

老いの実感はその年にならないとわからないものですが、70歳をすぎた頃からその実感がひとつひとつ現実のものになってきます。その時々の老いと向きあい、のりこえ、そして受け入れていく、100歳超までのひとりひとりの老いの姿があります。

9月はとりわけ老いについて、それぞれの立場で思いを深する日々にしたいと願っています。

理事長 鈴木 恂子


 

2015年8月 理事のリレーメッセージ

低所得者層により重い負担

金魚

今年、介護保険制度が改定され、その中心は利用者の負担増。

介護サービスの利用負担を、一人暮らしでは、年金160万円以上で所得の合計が280万円以上の人は、これまでの1割を2割に増やすというのです。夫婦では346万円以上。

また介護施設入所では、これまで「相部屋」(多床室)の場合には、プライバシーなどが守れないことを大きな理由として、光熱水費分として1日320円の負担だったのですが、この8月から「居住費」(部屋代)として1日840円の負担にしたのです。

公的年金がほとんど増額されていない中での、この負担増です。

居住費負担には、所得が低い方々の負担を軽くする「補足給付」があり、1日370円になるのですが、これを受けるには、預貯金や株などの資産が1千万円以下で、それを証明する通帳のコピーが必要だというのです。なぜ、所得の低い層にだけ経済的負担の上に、このような手続き、精神的な負担なのでしょうか。高額所得者が税負担の折に、預貯金、土地家屋などの資産のコピーを求められるということはありません。所得のより低い高齢者へのこうした負担の押し付けには、理不尽さを覚えます。これが「人間の尊厳」の形なのでしょうか?「介護の沙汰も金しだい」ということにならなければいいがと願うばかりです。

理事 小笠原 祐次


 

2015年7月 理事のリレーメッセージ

預金する馬鹿しない馬鹿

初夏の公園

先日、母宛に市から封書が送られてきた。内容は、介護保険負担限度額の認定に関する書類で、そのなかで単身の場合は1千万円以上の預金があると対象外になると書かれてあった。またその申請をする場合には、預金通帳の写しなどの確認資料の提出が求められており、さらに市が必要とする場合には、官公署、年金保険者、金融機関等に関係書類の提出を求めることの同意書まで同封されていた。

今までは、社会保険制度に係る負担や給付の算定には、所得がベースとされていたが、何故ここで預金という資産までが、その要件に組み入れられなければならないのだろうか。預金の原資にはいろいろあるだろうが、大半の人は、労働の対価として得た収入で生計を営み、努力して残した僅かの資金を子供たちの教育費や自分たちの老後の生活費に充てるため預金をしたのだろう。しかも得た収入には、法令に基づいて収入に応じた所得税や住民税、各種社会保険料(税)が付加されており、さらに利子収入にも課税されているのだ。

今回の見直しは、施設に入所(滞在)した場合の居住費と食費の支払いの軽減措置が受けられなくなるということだが、マイナンバー制度が発足すると、預金など個人の情報が容易に検索できるようになり、その情報が個人の負担増につながるような制度の制定や改定に利用されるようになれば、預金に対する国民の認識も変わってくるだろう。

国家の財政再建のためには、聖域なくあらゆる分野での対応が必要だということは理解しているつもりだが、長期、中期、短期の対策を国民に明らかにしたうえで具体的な施策に取り組まないと国民の理解は得られないだろう。

常務理事 石川 國雄


 

2015年6月 理事のリレーメッセージ

baby’s breath

かすみ草

細かく、いくつも枝分かれした先に、
小さな白い花をたくさんつける様が
春の霞のようなので名づけられたとのこと
可憐で清楚で、いつも脇役として、主役の花々を引き立て
どんな花との相性もよく、愛らしく彩りを添えてくれる
私は そんな かすみそうが好きです

若いころは 素通りしていた道にも
年を重ね、草木や花への想いが芽生えたのか
小路にひっそりと咲く小花を愛おしんだり、木立の新緑の息吹に心奪われたり
足を止められることが多くなりました

今を生きる我々は、美しい自然を守り、次世代の子どもたちに
引き継がなければなりません
そのためにも平和で環境にやさしい地球であることを願います

かすみそうの花言葉は、「感謝」「魅力」「ありがとう」
「everlasting love」「purity of heart」
日頃の思いを込め、みなさまに贈ります

理事 坂本 卓穂
(岩本町ほほえみプラザ館長)


 

2015年5月 理事のリレーメッセージ

痲雀

痲雀

痲雀大会で優勝した話です。

そもそも痲雀は紀元前に中国で誕生し、孔子により発明されたという説がある。

私が医学生になったのは太平洋戦争中で中国、アメリカと戦争をしてました。しかし、街には痲雀荘(痲雀で遊ばせてくれる店)はなかったけれど家庭で麻雀をしている分には警察も憲兵(軍隊の警察)もなにも言わなかった。

その後空白があり、府中で開業するようになりました。十数年前、医師会、歯科医師会、薬剤師会、接骨師会で懇親の痲雀大会をしようというう話がでてきました。参加することに意義ありの痲雀大会でしたが、私にとっては優勝などに縁のない遊びでした。

ところが今年の2月14日(土曜日)に4師会の懇親痲雀大会が府中市内の雀荘で開かれました。
優勝できそうな閃きがありました。4回戦です。会員の合計点数により個人と団体の優勝を決めるのです。1時間単位の4回戦です。それが1回戦が始まると配牌が良い。最初から満貫がでました。これはいけると思いました。
2回戦、3回戦は(−)にはならなかった。4回戦はツキにツキまくった痲雀でした。満貫は2回、振り込みはない。終わって点数を集計してみたらやはり個人優勝でした。
また医師会の団体優勝もできました。

楽しかった痲雀のお話です。

理事 田口俊夫
田口医院院長)


 

2015年4月 理事のリレーメッセージ

2015(平成27)年度がスタートします

源平桃

新しい年度が始まります。2015年は終戦(1945年)から70年。このためいろいろなところやいろいろな事柄で節目を迎えています。

当法人の創設は1946年12月ですが、創設者である中城イマ元理事長は戦後間もなくから活動を始め、混乱のなかで、家を焼かれ、戦地に夫を失い、幼子をかかえた母と子が共に生活できる場を求めて奔走していました。
現在のあきる野市にある網代ホームきずなの前身となる網代母子寮を開設し、それが法人の原点となりました。雨露をしのぐ雑居の部屋、一椀の芋かゆを親子で分けあう食事、このような状況でも母と子が共に生活できることが何より大切なことでした。
「母と子のきずなをたちきらない」という中城元理事長の強い思いは、「私たちは家族を支援します」という法人の理念に引き継がれています。

近年就職を志望する職員は、この理念や元理事長の信念ともいえる法人の4つの基本指針(1.利用者に深い共感をもつ 2.地域の方々に感謝する 3.水、電気などの資源を大切にする 4.常に防災を心がけ火を出さない)に共感して、法人の事業に参加する人が多くなってきました。
社会福祉法人の理念はその組織を構成する職員をつなぐDNAともいえます。理念を共有する、みえない糸でつながったひとりひとりがご利用者に向き合って、地域のなかで役割をはたしてまいりたいと思います。

今年度は302名の正職員に、再雇用OBや有期雇用準職員を加えて、常勤職員合計360名と、400名近い非常勤職員が10ヵ所の事業所で4月1日を迎えます。
今後ともかわらぬご指導、御鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

理事長 鈴木 恂子


 

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